Toru Koiso

Interviewer Back number Interviewer=Tomomi Watanabe
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ソツなくこなすジェントルマン 目指すものは“上質なサービス”
※掲載のインタビュー記事は、ポーターズマガジンVol.06(2010年5月)から抜粋したのものです。
※会社名、所属部署名、役職はインタビュー当時のものです。
首都圏の許認可第1号。
創業48年、老舗紹介会社のトップコンサルタントというからには、さぞかし頑固で自己主張が強いタイプなのだろうと思っていた。
しかし、今回ご紹介する小礒徹は違う。穏やかで柔和なのだ。
人によっては頼りないと思うかもしれない。
だがインタビューが進むにつれ、それを最大の強みとしていることに気づかされた。
53歳、業界経験わずか5年の小礒がなぜトップコンサルタントになれたのか。
まずは紹介業に入ったキッカケから話を聞いた。

無限の可能性がある、人材

 大学卒業後、小礒は外資系のコンピュータメーカーに入社した。25年の在職期間中、前半は営業、後半はマーケティングに携わる。ただ、四半世紀という長い間には、色々な変化があった。製品はどの企業も似通って付加価値を訴求できなくなっただけでなく、インターネットの普及によってWEBからの注文が多くなり、担当者としての付加価値も希薄になった。畳み掛けるように、社内に吹き荒れるリストラの嵐。
「このまま会社にしがみつくよりは、自分をもっと活かせる場所が他にあるだろう」。思い切って転職へと踏み切った。淡々と語る小礒からはそれが苦渋の決断だったことは感じられなかったが、家族を背負い、しかも47歳という年齢での転職。相当な覚悟だったに違いない。その後、一旦は外資系の映画用プロジェクターメーカーへ入社するが、ビジネスとして時期尚早と判断。1年で退社した。
 コンピュータメーカー時代から自問自答していた、これからの付加価値のあり方について。答えがずっと見つからないままでいた。焦燥感を覚える中、ようやく一つの答えにたどり着く。「そうか、人だ」。モノは価格オンリーになりがちだが、無限の可能性がある人材は違う。人材業界こそ、自分が自信を持って付加価値を提供できる業界なのではないかと。

大事なのは個人の尊重

 紹介会社を何社か見て回った中でもケンブリッジに決めたのには、コンピュータメーカー時代の同僚が働いていた、という縁もあった。加えて落ちついた社風が自分に合っている。また、社員を信じ個人裁量に任せている点や、一気通貫型にも共感できたという。
 入社後は、すぐにコンサルタントとして動き出す。全く初めての業界であったため、「候補者に対しては指導的な立場でいなくては」と思っていたという小礒だが、すぐにそれではダメだと気づく。「個人を尊重することが大切だ」。候補者の将来について、一緒に考えてあげられるコンサルタント。ヒアリングに重点を置き、安心感と信頼感を与える今のスタイルがすぐにでき上がった。そういう小礒は、企業の面接にもできるだけ同席しているという。
 企業であっても、結局は人との付き合い。候補者と同じ様に、個人を尊重している。単純に候補者のスペックだけではなく企業との相性もあるし、人事として言えない部分もあるはず。「想像力をフルに使ってより高いレベルでマッチングをしようと努力しています」と教えてくれた。
 小礒は、学生時代からずっと競技ダンスをしてきた。候補者と会っていても姿勢が気になってしまうというほどだが個人を尊重するという考え方は、ダンスで培った『紳士たれ』という、お互いを尊重する想いから自然に出てきたことなのだろう。
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小礒  徹

小礒 徹(こいそ・とおる)

東京生まれ東京育ち。東京農工大学工学部電気工学科卒業後、外資系コンピュータメーカーに入社。25年に渡って営業、マーケティングに従事する。営業時代には全世界TOP100セールス・アワード(President Club)を受賞。その後、転職して外資系映像機器メーカーを1年経験したのち、2005年末にケンブリッジへ。今年で5年目。4名のチームをまとめるリーダーである。学生時代は競技ダンスクラブで主将と部長を経験。アマチュア全日本クラスまで上り詰め、ダンス教師資格を持つほどの腕前だ。ダンスは老後の楽しみにとっておいて、目下は近場の温泉旅行が趣味だという。

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株式会社ケンブリッジ・リサーチ研究所

主要事業:「人事・経営」「教育・研修」「採用」などの領域のコンサルティング、福利厚生サービス、エグゼクティブサーチ、人材紹介・キャリアコンサルティング、ビジネスインキュベーション